電解研磨

一般にステンレスの電解研磨は、被電解物をプラス、相対電極をマイナスとして硫燐酸(硫酸と燐酸の混酸)の液中で直流電流を流すことにより行なわれる陽極酸化プロセスです。

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被電解物の表面付近に生成される皮膜の電気抵抗が大きいため凸部が凹部に比べ優先的に研磨され平滑になる傾向があります。


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その為、機械的に仕上げられた表面とは異なり微小な凹凸はないが全体的にゆるやかな波打った表面に仕上がり、初期は表面粗度では大きなアドバンテージはなかったのはあまり知られていない事実です。

その後、技術が進み、Ra0.1μm以下を実現できるようになっています。


ステンレスの中にはアルミナやシリカといった非金属介在物が存在してます。

電解研磨するとこうした異物の周辺で選択的に研磨が進行して穴が掘れる現象が発生してしまうそうです。

故に電解研磨に適した材料=非金属介在物の少いVIMVAR材ということになるのですね。(310参照ください。)

 

電解研磨処理(EP)の主用途としては、配管や小型部品です。

それに対して、複合電解研磨という研磨材よる擦過作用と中性塩電解溶液を用いて微弱電流による電解作用とを交互に行なう技術もあります。
凸部の不働態膜を機械的な擦過作用で削る行程と、むき出しとなった金属表面を電解により溶解することで平滑にするという工程を連続して行なうことで、研磨速度が単独で行なう電解研磨や機械研磨に比べ飛躍的に早くなるメリットを活かして大型部品によく使用されています。

 

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