マスフローメーター(以下MFM)、マスフローコントローラー(以下MFC、MFMやMFCの総称としてマスフロー) の中で、究極の質量流量計としてDeco推しておりますコリオリ式マスフローが最近日本でもようやくブレイクし始めました。
それはなぜでしょうか?
答としては、コリオリ式MFMを中核とした分給システムとしての展開が挙げられます。

コリオリ式マスフローを用いた流量制御技術の進化は製薬や食品製造ラインで添加物の正確な添加量を制御する工程で重用されています。
添加剤のドージングは貴重な材料の無駄を防ぐために、環境変化に影響を受けず長期に渡って高精度と高い再現性を維持したいからなのです。
ブロンコスト(Bronkhorst High-Tech B.V.)LDM (Liquid Dosing Modules)シリーズと言う液体ドージングユニットを製品化しています。
 LDM
LDMシリーズ 出典:ブロンコスト・ジャパン(株)
 

LDM3

上図にあるように、PLCから流量指示を送り、それを受けたコリオリ式MFM mini CORI-FLOWが内蔵しているPIDコントローラーでダイレクトに液体注入ポンプ(例えばギアポンプ等)の回転数を制御します。
そして、工程のスループット向上を目的として個々のワークに対してキレのいい添加剤供給を行うべく、PLCでMFM下流の閉止弁の開閉制御を行うのです。
これにより、従来はロードセルなどで添加剤を投入した結果をワーク全体の重さで測って管理していたのを、流しながら質量流量で管理できるようになります。
ポンプ側もただの回転数制御ではなく、今流れ得ている質量流量に応じた繊細な回転数管理が加わることで、安定した添加剤供給が可能になるのです。

もちろんポンプの経年変化に伴う吐出流量の劣化に対しても、MFMからの流量信号との比較制御により、回転数が適切に補正されるので、結果としてポンプのメンテナンスタイミングが来るまでは、環境変化や経時変化の影響を受けにくいドージングシステムが構築されるのです。
更にメイン材料ラインの増減に合わせて、添加剤ラインの流量も変動させることで、混合比率を一定に維持するマスタースレーブ運転での制御への拡張も可能です。
当然、流体の物性変化に影響受けないコリオリ式MFMを採用しているため、添加材種の切り替えにも速やかに対応が可能である。

流体の流量制御に於けるスループット向上の試みで、最も効果があるのは自動化です。
つまり人間という不確かな要素を生産ラインにできるだけ介在させない事なのです。
それを実現するには、人間の経験や勘に頼っていた部分を自動制御で補わなくてはなりません。
環境条件が変動しても、ある一定の再現性を確保できる仕組みが必要になったきます。
コリオリ式マスフローは、流体種を選ばず、そして温度・圧力条件の変動に左右されずに流量測定ができる唯一の“完全な質量流量計”です。
今後、このコリオリ式を凌ぐ存在はなかなか産まれないのではないかと、Decoは考えています。
コリオリ式マスフローは、今後ますます産業界の流量制御分野を席巻していくのではないでしょうか?
 
【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan