今回のEZ-Japan ここでもうひと押し!は、京都府京田辺市/八幡市にあるotal ystem actory(代表 奥西泰男さん 以下T.S.F.と略記)の新製品 ポータブル加湿ユニットDDDシリーズのニューバージョンをご紹介します。


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 T.S.F.は関西を拠点に長年培ってきたガス制御装置(ガス混合装置・定流量装置・炉体用雰囲気ガス制御装置) 、ガス加湿装置(定露点発生装置・ガスバブリングユニット) 、ガス露点測定装置・水循環ユニット・実験室、研究室の専用ユニット設計・製作から、一品モノの特殊配管部品の製作までを請け負う流体制御一筋!のクラフトマンシップに溢れるユニークな存在です。

そのT.S.F.のラインアップ、ポータブル加湿ユニットDDDシリーズに外部制御機能を搭載した新バージョンが追加されましたので、ご紹介しましょう。

 加湿ユニットとは、簡単に説明すると水を充填したタンクを一定に昇温し、そこに流量制御したドライガスを微細なバブル化してくぐらせることで、あるレベルに加湿したガスを安定供給するユニットです。
本来、加湿ユニットは、ヒーターを巻き付けたタンク、ガス制御ユニット(MFCやフロート式流量計)、ヒーター制御ユニット、バブラー(気泡化)ユニット と、それらを接続する配管に別れており、据え付け工事が終わったら、それなりのサイズで持ち運んだりすることは難しい性質のものでした。
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シリーズは、実験室等での取り回しの良い卓上加湿ユニットの開発を目標に、最新の技術を投入して各ユニット単位での小型化に成功、更に今まで育んできた配管施工技術でW:250mm ×H:170mm ×D:200mm(継手部除く)の筐体に全てを収納することを可能にしています。
加湿ユニットの肝であるT.S.F.オリジナルのバブラー&タンク構造は実績のある先発機種と同構造であり、流量制御にはマスフローコントローラー(MFCを採用して、フロート式流量計やニードルバルブでは難しかった温度・圧力変動影響を受けにくい高い安定性と簡単操作を両立。

パネル操作系はコンパクトなMFC用表示設定器一体型電源を採用することで大幅な制御系のダウンサイジングを可能にしています。

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今回はそれに加え、外部からのガス流量&バブラー温度の制御が可能になっています。

RS485通信対応MFCの搭載により、デジタル通信で外部からガス流量制御を行うことも可能になりました。

側面パネルにはデジタル通信用モジュラージャックが追加されています。

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立ち上げ時にパネル面にある流量調整ボリュームを使って何点か条件出しをした後、遠隔操作でその複数の設定信号を条件に応じて切り替えて操作するといった流れに対応できます。
逆にソフトのエラー等で通信トラブルが生じた場合や、突発的にシステムを再起動しなくてはならない場合には、前面パネル側へ制御の優先権を戻してやって、操作することも可能です。
もちろん前面パネルで操作している間に、デジタル通信で流量のログをとる事も可能になります。

バブラーの温調系も外部からの制御に対応できるよう、前面にヒーター電源と熱電対用の端子台を装備しています。

 

流体制御一筋!T.S.F.の新製品 ポータブル加湿ユニットDDDシリーズのニューバージョンをご紹介させて頂きました。 


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