マスフローコントローラー(MFC)マスフローメーター(MFM)のメーカー間での互換性に関するお話です。

前回は電気接続コネクターのカードエッジタイプに関して、ご説明しましたが、今回は今の世代のマスフロー(MFCとMFMの総称)のアナログ信号動作タイプで一番多く使われているであろうD-subコネクター(D-subminiatureが正式名称で、D-sub、ディサブは通称です)に関してお話ししましょう。


D-subコネクターはピンがアルファベットのDの字に似た形状の金属シールドに囲まれた形状をしているのが語源だそうです。
ピン数により、9ピン用のDE-9(RS232通信用)、15ピン用DA-15(2列配置)/DE-15(3列配置 VGA端子)、25ピン用DB-25等、色々な種類があります。


マスフローでよく使われるのは、国産ですと9ピンUSですと15ピンです。

EUのブロンコストは9ピンですね。(写真参照)

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元写真出典:ブロンコスト・ジャパン(株)、作図:EZ-Japan


 Decoのデビューしたマスフロー黎明期にはカードエッジ、丸型コネクター、D-subコネクターもピン数が色々あって、しかも各社間でピンアサイン(配線表)も統一されていなかった為、A社のMFCをB社に置き換えようとすると色々と大変でした。
置き換えキット=変換ケーブルなるものを各社が用意して。例えばカードエッジからD-subへと置換をする必要がある場合に、マスフローと装置側のケーブルコネクターとの間に挟んで、コネクター形状と配線を正常に接続できるようにしたのものです。
 


最近ではひとまず国内のマスフロー用D-Sub9のピンアサインは、SEMIで統一の動きもあったので、下記のようなスタイルに収斂されつつあります。


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⑥と⑧はMFCのみで使用し、MFMでは配線不要です。

また、赤字の部分は必ずしも全てのMFCメーカーで採用されているわけではありません。


これも電源仕様で24VDC単相仕様が主力になってきたり、RS232通信に2ピン割り振ったりすると変わってきます。

例えば同じD-sub9でも、デジタル通信対応のブロンコスト製品は以下のようなアサインになります。

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出典:ブロンコスト・ジャパン(株)


更に厄介なことがあって、それはD-subコネクター固定用の勘合ネジ規格です。

Decoが知っている限り、M3、M2.6、UNC#4-40 の3種類が存在しています。

UNC#4-40を採用しているのは海外メーカーで仕方ないのですが、M3とM2.6は・・・

D-subコネクターの勘合ネジ、勘合台の解説はエイム電子株式会社さんの記事を参照下さい。


このように配管パーツの一つであるマスフローですが、互換性を完全に確保するのは難しいものなのです・・・



【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan