EZ-Japan BLOG since 2017 真・MFC千夜一夜物語

EZ-Japanブログは、真・MFC千夜一夜物語という流体制御機器=マスフローコントローラ(MFC)の解説記事をメインに、闘病復帰体験、猫達との生活が主なコンテンツです

ブロンコスト

パージメーターのようなマスフロー?

8月も終わったというのに、まだまだ暑いですね。

今日は、少し変わったマスフロー?を紹介しましょう。
ブロンコスト・ジャパン(株)のMASS-VIEWシリーズです。

皆さんお馴染みのパージメーター(フロート式流量計、VAメーター)に似たルックスなのですが、流量測定はマスフローで有名な熱式流量センサーを使っています。
表示はMASS-VIEWシリーズはOLED技術を採り入れ、デジタルバーグラフで表示する流量計なのです。このメリットはフロートを目視するよりも、広い視野角で鮮明に流量を読みとることができます。
しかもこの表示はパージメーターではできない流量単位、ガス種、積算値も表示できるのです。
それだけでなくアラーム設定、事前にインストールしたガスの選定やレンジの選択機能を備えています。
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MASS-VIEW 左:ニードルバルブ流量調整機構付きモデル

右:フローコントローラ流量調整機構付きモデル
出典:ブロンコスト・ジャパン(株)

流量測定のためのフローメータに加え、写真左のニードルバルブ付き、更に圧力変動影響を打ち消す写真右フローコントローラー付きモデルもラインアップされています。

しかも、マスフローの熱式流量センサーを搭載しているので、測定は質量流量です。
パージメーターは、体積流量計ですから、温度、圧力条件が変わると、読値に温圧補正計算をしないと正しい流量が求められませんでした。
質量流量で測定するMASS-VIEWにはそのわずらわしさがありません。
今までは冬の寒い時や、今年のような夏の暑い時に弱かったパージメーターに対する圧倒的なメリットになります。

しかも、MASS-VIEWは、アナログ出力とデジタル出力(RS232およびModbus ASCII/RTU通信インタフェース)双方を備えていますから、外部出力としてロガーにつないだり、PCでモニターすることも可能なのです。
ブロンコストではMASS-VIEWに対して、同社のマスフローで好評な以下のPC向けのソフトウェア(アプリ)も無償提供しています。

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FlowDDE:計器とWindowsのインタフェース

FlowPlot:流量監視およびパラメータ調整・変更用ソフトウェア

FlowView:ブロンコストデジタル計器の運転用ソフトウェア

見かけはパージメーター!でも、中身はデジタルマスフローメーター!
ユニークなFLOW-VIEW
実はこのコンセプトは20年前にDecoが商品企画して、ボツったものと酷似してるんです。
あー、製品化できていたらなぁ、と複雑な気分でもあります。
(Decoさん、そんなのばっかり・・って言わないで・・・)

EZ-Japan MFCニュース by Deco


謎のマスフローコントローラー現る!

それは梅雨に入った、とある日の夕刻、ブロンコスト・ジャパン(株)から突然マスフローコントローラー(MFC)の写真が送られてきました!


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(写真はわざとぼかしておきます。)

「こ、これはなんだ!」
Decoが驚いた理由は、このMFCが背中に背負っているフランジ的な見慣れないデバイス・・・

メールには以下のメモがついていました・・・

「KV値 3の超低圧損タイプMFC」
「Max3000L/min」
「ボディはアルミかSUS」
「あと結構小さくて軽い」

「むむむ、これで3000SLMサイズのMFCだと!
バルブはどこにあるの??」by Deco



怪しいのはやはり背中のフランジですよね。
風神様の背負っている袋みたいです。
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国宝”風神雷神図” 俵屋宗達 
建仁寺蔵(現在は京都国立博物館に寄託)
建仁寺HPギャラリーより転載

 
「よし!このMFCの名前は”ヴァイエイト”だ!
色も青いしね。」
by Deco

・・・と、また一部の人にしか意味の分からない事を言いながら、このMFCの仕組みを考えるのが楽しくて仕方ないDecoでした。

詳しい情報がブロンコストから入りましたら、即お知らせしますね!

EZ-Japan MFCニュース by Deco

ブロンコスト EtherNet/IPとModbus TCP/IPに対応が可能に!

産業用イーサーネット vs フィールドバスの占有率は2019年段階で以下のようになっています。(HMS社予測値)

HMS_IEvsFB_2019
出典:”産業用ネットワーク市場シェア動向 2019”” (HMS 社統計)by Andrea Jacobson | 5 07, 2019



マスフローコントローラー(MFC)、マスフローメーター(MFM)の産業用イーサーネット&フィールドバス対応で、先頭を切っているブロンコストの現在の対応状況は2020年4月27日よりEtherNet/IPとModbus TCP/IPに対応が可能になるために、以下になる見込みです。

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<出典:ブロンコスト・ジャパン(株)>

これを先ほどのHMS社のシェア動向に当てはめると・・・
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このようにシェアで言うと、60%以上に対応している事になるのです。
これはなかなかすごい事です。
ブロンコストは、マスフロー(MFCとMFMの総称)の通信機能をモジュール化することに早くから取り組んでいた事が功を奏したのでしょうね。

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<出典:ブロンコスト・ジャパン(株)>

産業用ネットワークで何を採用するかは、業界、地域、実績(PLCメーカー)により好みがわかれるところです。
ただ、マスフローの流量測定&制御性能はどのネットワークを選んでも、差はないはずです。
今後はユーザーの多様な要求に応えられる品揃えを持っているか、いないかが、重要な要素になってくるのでしょうね。

EZ-Japan MFCニュース by Deco

ブロンコスト 韓国防爆規格KOSHA認証 KCsマーク取得!

ブロンコスト・ジャパン(株)の本質安全防爆気体用マスフローメーター(MFM) ”EX-FLOWシリーズ” が韓国防爆規格KOSHA認証 KCsマークに対応したことが、Bronkost HIGH-TECH HPで発表されています!

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これでブロンコストの防爆MFMはEUで必須のATEX防爆規格に加え、以下の3エリア向け本質
安全防爆認証を獲得したことになります。

IECEx = IECEx DEK14.0060

TIIS = 検・第TC21584号 (日本)

KCs = Ex ib IIC T4 (韓国)


IECExをそのまま自国の適合品として受け入れている国はオーストラリア、ニュージーランドなどです。
更に各国でIEC規格を検定の基準とする動きが進んでいますが、現時点で日本、韓国はTIIS、KOSHAの国内用型式適合証明が必要です。

Decoが思うにこういた安全規格は、できるだけ世界統一されたものが望ましいのですが、現実にはTIISやKCsを無視して"ATEXだから”、"IECExでは取ってるし”では、せっかくユーザーさんが使いたくても使ってもらえない訳です。
そこでこういったアジアの防爆規格にも目を向けてくれる、ブロンコストさんは「このビジネスのことをよくわかっていらっしゃるなぁ・・・」と感心してしまいます。

EX-FLOWとセットで本質安全ループを形成する(株)タテヤマ製作所さんの新製品 ”シグナルプロセッシングモジュール TSPM-003-ES”も、同じくKCsの対応が可能になりました。


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【TSPM-003-ES出典:(株)タテヤマ製作所】


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【出典:ブロンコスト・ジャパン(株)&(株)タテヤマ製作所】

前から力説していますが、本質安全防爆仕様のマスフローは、耐圧防爆のそれよりもかなり安価になります。
もちろんTSPMのようなバリア搭載電源と本安ケーブルを足してもです。
なぜならば、本質安全防爆は電気部でその安全性を担保します。
ブロンコストの防爆マスフローは、ボディ(ブロック、層流素子、継手)は、従来のブロンコストのマスフロー(IN-FLOWシリーズ)と共通部品で対応できるから安価に作ることができるのです。

最近お問い合わせが多いのが、大流量水素用途でのEX-FLOWの引き合いです。
ここにきて水素ラインの防爆がマスト条件となりつつある気配を感じます。
本質安全防爆マスフローは、微小流量から超大流量までラインナップされていますので、是非検討してみてはいかがでしょうか?

EZ-Japan MFCニュース by Deco

【新製品紹介】MEMSセンサータイプのコリオリ式マスフロー BL100シリーズ

久しぶりのEZ-Japan Decoのここでもうひと押し コーナーです!

 

ブロンコストは、従来のmini CORI-FLOWシリーズで、コリオリ式としては異例の微小流量化へ開発の舵を取ってきました。

 

これは大流量、プラント用がメインと思われてきたコリオリ式流量計の世界では、異端な出来事で、現時点で追従者はなかなかいない状況です。

従来のシリーズでの最小流量はM12ML120シリーズのフルスケール5g/hMFMで最小測定流量は0.05g/hMFCでの最小制御流量が0.1g/hでした。

これはコリオリ流量センサーをステンレスの細管で構成する上での最小流量と言ってよいです。

なぜならばこのレンジで使用するコリオリ式流量センサーの内径は既に0.25mmであり、これ以上のSUSの細管を独自の形状に曲げ加工してコリオリセンサーとして使用するのは不可能だと思えるからです。

 

miini CORI-FLOWのコリオリ式流量センサーの概略図を参照して下さい。

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<出展:youtube Bronkhorst チャンネル”mini CORI-FLOW Coriolis Mass Flow Meter, principle of operation”>


コリオリ式流量センサーの流量式を下図で示します。

既に本ブログでお馴染みの図ですね。

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回転系に発生する慣性力をコリオリ力として取り出す為に、振動系を構築すると、ある周波数で振動するU字配管に流体が侵入すると、その進路の垂直方向へコリオリ力が産まれます。

これには流体がある程度以上の密度が無い場合、流れによって生じるチューブの捻じれ振動数が、強制振動数に対してインパクトを生じないという弱点があります。

その為、微小流量の流体測定には、センサーチューブ自体の径を細くしていく必要があるのです。

ですが、前述の通りステンレス細管では既に限界と思えるサイズ要求であり、更なる微小流量用センサーを開発する上で大きな問題となっていました。

 

ブロンコスト社では、ここでMEMS技術を採用します。

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<出展:ブロンコスト・ジャパン(株)>

 
今までもMEMS技術で作られた流量センサーは数多くありました。

特に熱式ではMEMSセンサーが一つのムーブメントになったくらいです。

それに対してコリオリ式は、以前紹介したISSS社のものが先駆け的な存在ではあったものの、Decoの知る範囲では、今のところあまり存在していません。

  

今回、開発されたMEMSコリオリ式流量センサーは、BL100シリーズという新モデルに搭載されました。

 

新型MEMSセンサー搭載コリオリ式マスフローは更なる微小流量領域に踏み込み、マスフローメータで0.012 g/hのガスおよび液体の測定・制御を達成したとのことです。

これはどこの追従も許さないコリオリ式流量計としての最小流量記録をブロンコスト自身が塗り替えたことになり、すごいことだとDecoは考えています。

 

20191月末に催された国際ナノテクノロジー総合展、オランダ・ハイテク・パビリオンブースのブロンコストコーナーで日本初お目見えを果たしたBL100のデモ機を見せてもらいましたが、サイズ的には一般的なMFCのサイズなのですが、手に取った際のずっしりした重量感がすごく印象的でした。

今まで数多くのマスフローを手に取った経験があるDecoが、その重さに驚いたくらいなのです。

どうやらMEMS化したことで小型軽量化したコリオリセンサーへの外乱=振動影響を防ぐ為の工夫らしく、かなりの重量構造のフレームを採用しているようですね。

構造に関しては、情報が公開され次第、本ブログや計測技術誌の連載で取り上げたいと思っています。

 

 

現在、ブロンコスト・ジャパン()では、評価用デモ機を準備する用意があるとの事です。


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ただし、国産メーカーさんでよくあるような、「評価という名目でマスフローを1台、お客さんに置いていきますよ」ようなものではなく、お客様と守秘契約を結んだ上で最大6か月の評価貸出を行って頂き、その評価結果の開示が貸し出し条件になるとのことです。

 

興味を持たれた方は、Decoまでご連絡を!

早く実物の稼働風景を見たいものですね!

 

 

EZ-Japan ここでもうひと押し by Deco


EZ-Japan(イージージャパン)Deco こと 黒田です。 2014年6月開業です。流体制御機器マスフローコントローラーを中心に”流体制御関連の万(よろず)屋”として情報発信しています。 日本工業出版「計測技術」誌で”マスフロー千夜一夜物語”の連載中です。
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