マスフローコントローラー(MFC)マスフローメーター(MFM)のメーカー間での互換性に関するお話です。


前回、“カードエッジコネクターでリボンケーブルを使っていたりすると、この問題はよく生じます。(USマスフローメーカーでよく見られたカードエッジモデルは、RoHs対応に伴い廃盤になっている筈です。)”という表現をしたら、

「カードエッジってなに?知らないよ・・・」 という反応を頂きました。


 

そうですね、最近ではあまり見かけなくなってきましたよね。

こんなコネクターのことです。(下写真)

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カードエッジ、基板(カード)の端という言葉でわかるように、カードスロットにモジュールカードをそのまま差し込んで使用するもので、有名なところではパソコンのマザーボードとの接続をはじめ、さまざまな拡張カードとの接続に使われています。


マスフロー(MFCとMFMの総称)のケースを外してみると、こんな感じです。

200706_02


基板と一体化しているが、わかりますね?


PCの中身を知らない方も、スーパーファミコンのカセットの差し込み部を除いたことがあったら、同様のカードエッジコネクターを見たことがあるかもしれませんね?


参照記事 分解できてしまうのです。その3 


 

このコネクターが無くなったとDecoは言いたいのではありません。
産業機器の電気接続コネクターとしては使われなくなったという意味です。

 

なぜカードエッジコネクターがMFCから無くなっていったかと言うと・・・

 


① RoHS以降、対応が難しくなったから


② リボンケーブルはノイズ耐性が低かったから


③ 抜けやすく、トラブルの元だったから


実はDecoは③だと思っています。
(あと、④ 作っていたメーカーが全部なくなってしまったし‥あ、これはブルックスさんに失礼か・・・)


上の写真のようにコネクター左右に固定ネジの無いタイプのカードエッジコネクターは、よくケーブルを引っ張った際にコネクターが浮いて、接触不良を起こしていました。


脱落防止に下の写真のような左右に固定ネジを配したモデルを一貫して販売していたメーカーさんもいましたね。

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今日は少し脱線しましたが、マスフローのカードエッジコネクターに関してのお話でした。


 

【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan