日本ではバルブのサイジングでCv値という言葉が良く使われます。
それに対して、ブロンコストのようなEUのメーカーが用いるKv値というのもありまして、よくわからないよ!というご質問があったので、簡単に解説しましょう。

用語: Cv(しいぶいち)

定義:容量係数の一つで、特定のトラベルにおいて圧力差が1lbf/in2のときバルブを流れる60°Fの温度の流量を US gal/min で表す数値。

次式によって求める。

Cv
Q√G/Δp

Cv
Cv値[{US gal/min/1lbf/in21/2
Q
:流量(US gal/min
Δp
:差圧(1lbf/in2
G
:水の比重=1



用語:
 Kv(けいぶいち)


定義:容量係数の一つで、特定のトラベルにおいて圧力差が
1barのときバルブを流れる540の温度の水の流量を m3/h で表す数値。

次式によって求める。

Kv
Q√ρ/Δp

KvKv値(m2
Q
:流量(m3/h
Δp
:差圧(bar
ρ
:流体の密度(kg/m3


うーん、日本人にはKv値の方が計算しやすい、お馴染みの単位が並んでますね。


因みにKv値とCv値は単位系が異なりますが、以下の関係があります。

Cv/Kv=0.865

でも、マスフローコントローラ(MFC)の場合、これらの容積係数の分だけ必ず流量が取れるわけではないので、そこのところは要注意です。

MFC豆知識 by EZ-Japan Deco