皆さん、よく流量を測る際に使われる”測定””計測”は異なる意味である事をご存知でしたか?
これは案外マスフロー業界の人でも使い分けができていなかったりします。

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つまり機器に添付された校正証明書で、基準として用いる量=国家で定めた標準との不確かさが謳えるものだけが
測定(Measurement) という言葉を使えるのです。
狭義では流量計と名乗れるのは、この測定目的のものだけです。

校正証明書の付かないものは、いくらカタログで高精度を謳っても、工業用の計測を行うセンサーであり、そこに指示された流量は、いかなる公的な基準ともトレーサブルであるという証明はありません。
メーカーとしての流量基準はあるのでしょうが、そこからのトレーサビリティは一切保証されていません。

当然、測定を行う機器のメーカーは、国家標準との間のトレーサビリティを維持するために、設備投資とメンテナンス、雇用と教育を必要とされます。
こういった流量計やマスフローコントローラーが高くて納期がかかる理由・・・
安価ですぐ入手できる流量センサーで本当によいのか?
一度、じっくりお考えいただいて、使い分けて頂けたらと思います。

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