【お知らせ】

今まで本ブログは、"EZ-Japan BLOG since 2017”と "真・MFC千夜一夜物語”@niftyココログ版の2つで同時連載進行を行って参りましたが、既に告知の通り2019/5/11をもって@niftyココログ版の方を終了させていただきました。こちらのブログ"EZ-Japan BLOG since 2017"版での連載は、変わらず続けて参りますので、どうか千夜一夜=1001話にたどり着く迄、宜しくお願い申し上げます。

 

もう一つのMFC千夜一夜物語が掲載されている日本工業出版さんの「計測技術」誌 20198月号(7/25発売)は特集ページとのボリューム調整の関係で休載となっております。連載第56回は9月号になりますので、お楽しみに!

 
最後にDecoのスタンスを御説明しておきます。

Decoは特定のフィールドバスや産業用イーサーネットの推進論者でも、逆にアンチでもありません。

おそらくマスフローメーカーや関係者のほとんどが同じく中立位置だと思います。
それは今回の連載でお話ししてきましたように、「基本的に通信ネットワークの選択は、マスフローコントローラー(MFC)、マスフローメーター(MFM)の流量測定・制御性能向上に寄与する訳ではない。」からです。

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読者の皆さんからの問い合わせを頂く都度、「スレーブに位置づけられるマスフローのポジションでは、マスターであるPLCや流量制御を行う上位システムのメーカーがどこか?で選択すればよいのですよ。
決して“DeviceNetTM対応だからすごいマスフロー”という事はないので、勘違いしないで下さい。」と、お答えし続けてます。

2年前はフィードバスと産業用イーサーネットのシェア競争は、まだフィールドバスに軍配が上がっていましたが、それも2018年で逆転しました。

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出典:HMSインダストリアルネットワークス 産業用ネットワーク市場シェア2018

 

 

そろそろ生き残りを見極めて山を張るべきなのか?
それともあらゆる可能性を考えてマルチに対応できるモジュール化した製品を作り上げるべきか?
マスフローメーカーの立場は非常に難しいです。

前者なら日本での製品化実績の少ないModbus を狙ってみるのも良いし、後者ならば前回紹介したブロンコスト社を参考にしてモジュール化を進めてみるのはどうでしょうか?

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出典:ブロンコスト・ジャパン(株)


いずれにせよ、これからのマスフローは各種フィールドバス及び産業用イーサーネットに対応していけるポテンシャルをもった製品を市場に出していかなくてはならない のは確かだと思います。
今となっては大きな責任を負わないDecoが上述のようにああすればいい、こうすればいいと放言してしまい申し訳ないのですが、この辺りがどこへ転がっていくのかは、また2年後くらいの当ブログ記事で答え合わせをさせてください。

 

 【権利関係 引用元】

本ブログ記事(第286話~291話)中のDeviceNetTM ODVAOpen DeviceNet Vendor Association)、PROFIBUSは、PROFIBUS User OrganizationCC-Linkは三菱電機株式会社、Ethernetは富士ゼロックス株式会社、EtherCATBeckhoff Automation GmbH の登録商標です。

 

本ブログ記事(第286話~291話)中 産業用ネットワーク市場シェア2018の図表は Anybus News ”産業用ネットワーク市場シェア動向 2018 HMSインダストリアルネットワークス株式会社統計) — 産業用 Ethernet がついにフィールドバスのシェアを上回る” by Thomas Carlsson | 2 16, 2018 から引用させていただきました。

改めて御礼申し上げます。

 
*EZ-Japanは8/10(土)から18(日)まで夏季休暇を頂きます。
真・MFC千夜一夜物語の次回更新は、8/20(火)を予定しております。

猛暑が続きますし、どうぞ無理をせず、水分補給としっかりした食事で夏を乗り切ってください。

【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan