真・MFC千夜一夜物語も333話まで来ました。
1001話の筈?なので、1/3まで来たということですね。
これも皆様のお陰と、感謝しております。
この10年でも2度の永久(とわ)のお別れになりかねない危機を乗り越え、まだまだがんばって行くつもりです。

「ブログ読んでますよ!」の一声で結構ですので、ご声援を宜しくお願いします。

 

さて、MFCの健康診断はどこで受けるの?という質問に対して、当然の如く生みの親である“メーカー”でという回答をさせて頂きましたが、メーカーに送るというのは、病院に入院するのと同じで、どのタイミングで依頼したらよいのだろうという悩みもおありかと思います。

たとえば校正証明書付きで、マスフローメーター(MFM)やマスフローコントローラー(MFC)を購入されるユーザーさんは、自社内の計測器としての校正周期をISO上で定めておられると思います。そうではない用途の場合、この判断は難しいところです。

 

①社内校正基準器を使用して流量を測る

たとえば社内に校正基準器を準備されているユーザーさんならば、ラインからマスフロー(MFMMFCの総称)を取り外して、定められた運用マニュアルに従って、流量検定を行うという手があります。

校正基準器となるものは、色々です。

例えば同じ熱式流量計を積んだキャリブレーターや、圧力式、臨界ノズル式、もしくは精密膜流量計や湿式ガスメーターも当てはまります。

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FLUICAL™ ポータブルキャリブレーター 出典:ブロンコスト・ジャパン()

 

どれが良いかは、一概には言えませんが、基本的にユーザーでは絶対流量の測定を行うのではなく、半年前と比べてどうだったか?というマスフローの繰り返し性能に問題が生じていないかを確認できればいいので、精度性能より、使いやすさ=誰が使ってもミスなく流量検定ができるツールという点に重点を置いた選定の方が良いかとDecoは思います。

校正基準器と大上段に構えなくても、社内基準用MFMなどでも構わないのです。
当然、同じ測定方式で流量を測ると、どちらが正しいかわかりにくいという問題、また熱式は温度影響に弱いのですが、同じ測定方式だと、同じように影響を受けてしまうという問題が当然ありますが、その時の結論は「基準器か?マスフローか?どちらかが、おかしい。」で良いのです。

両方ともメーカーに送って、確認してもらえばいい事なのですから・・・

  

【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan