ブロンコストの本質安全防爆マスフロー EX-FLOWシリーズが、TIIS / IECEx / ATEX Zone-1 認証に加え、韓国KCsマーク(Korean Certificate Safety)にも対応を開始しました!



EZ-Japanブログは、真・MFC千夜一夜物語という流体制御機器=マスフローコントローラ(MFC)の解説記事をメインに、闘病復帰体験、猫達との生活が主なコンテンツです
もう一つのMFC千夜一夜物語が掲載されている日本工業出版さんの「計測技術」誌 2018年7
月号(6/25発売)では、マスフローコントローラ(MFC)及びマスフローメータ(MFM)内部の分流構造が、流量の繰り返し性に対して及ぼす影響を解説していますので、本解説と合わせてお読みいただけたらと思います。
さて、今回から「防爆」仕様マスフロー(MFCとMFMの総称)に関してお話ししましょう。
2017年に「ブロンコスト・ジャパン(株)、本質安全防爆構造MFMのTIIS認証を取得!」というニュースがあり、本ブログでも何度か取り上げました。(下写真)
<出典:ブロンコスト・ジャパン(株)>
その後、訪問先や講習会、業界の方々との四方山話の中で、
「防爆仕様のマスフロー って、あったの?」
「そもそも本質安全とか耐圧防爆ってどういう意味?」
という質問を頂く回数が徐々に増えてきましたので、機は熟してきたのかな?と思い、今回から取り上げてみようかと思います。
機は熟してきたというのは・・・
実はこのリリースは、防爆に携わる人達にはインパクトがあるのですが、当然防爆自体に興味のない方は当然関心もないという、評価が真っ二つに分かれる性質のものでした。
筆者としてはマスフロー業界の10大ニュースどころか、トップ3に入るものだと思っています。
「オランダのメーカーが日本の本質安全防爆でTIISの認証を取った!」という事と、「熱式マスフローで国内本質安全防爆対応モデルは初!」である事がその理由です。
*ちなみに防爆構造のマスフロー自体は以前から(株)オーバルさんと東京計装(株)さんで提供されています。
TIIS(Technology Institution of
Industrial Safety)とは「公益社団法人産業安全技術協会」の事で、労働安全衛生法令で定める機械等の検定業務のほか、JIS、IEC、ISOなどの基準による安全性能試験業務、また当協会安全性能認定審査基準による機械等の認定業務を行ってる機関です。
既にATEX IECEx本質安全防爆構造マスフローをラインナップに持つブロンコストですら、TIISの認証を得るのに数年間の時間を必要としたとのことですから、その難度がわかかりますね。
なぜブロンコストはこのような“ジャパンユニーク“と呼んで他の外資が避ける日本の防爆規格に挑戦したのでしょうか?
そこから見えてくる「国内防爆マーケットでの熱式マスフローの今後」を考えていきたいなと思いますので、お付き合いくださいね。
まず、次回から「防爆とは?」からご説明していきましょう。
【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan