「それなら温度センサーを流路内に設置して、直絶ガス温度を測って補正情報を得ればよいのではないのか?」と意見もあるでしょうが、流体によっては腐食や反応物の堆積などで正確な温度が測れない可能性がある事を考慮しなくてはいけません。

EZ-Japanブログは、真・MFC千夜一夜物語という流体制御機器=マスフローコントローラ(MFC)の解説記事をメインに、闘病復帰体験、猫達との生活が主なコンテンツです
防塵防水規格とは、JIS(日本工業規格) 電気機械器具の外郭による保護等級(JIS C 0920)及びIEC(国際電気標準会議) エンクロージャによる保護等級(Degrees of protection provided by enclosures (IP Code)/IEC 60529)で定めるところの規格で「IPコード(Ingress Protection)」と呼称されています。
このIPコードで数字の十の位は、人体、及び固体に対する保護等級(外来固形物いわゆる防塵)、一の位が水の浸入に対する保護等級(防水)で、以下の等級に分類されています。
*防水のみを表す保護等級のみの場合はIPX5といった表記をします。
例外的にブロンコスト・ジャパン(株)の熱式のIN-FLOWシリーズやMASS-STREAMシリーズ、そしてコリオリ式のCORI-FLOWシリーズ(ML-120シリーズ除く)は、IP65に対応したタフな工業用途向けの製品です。
ちなみに熱式のラボ用途向けのEL-FLOWシリーズはIP40です。
IP40のEL-FLOW シリーズとIP65のIN-FLOWシリーズ 出典:ブロンコスト・ジャパン(株)
この2種の差は、ケースと電気配線コネクターを見て頂ければ、すぐわかります。
通常のケースにDsub9ピンコネクターのEL-FLOW、ケースにもシーリングがされていて、DIN8の丸型コネクターで物々しいのがIN-FLOW等のインダストリー向けです。
IP65というのは、“あらゆる粉塵の侵入に対して完全に防護“され、なおかつ”あらゆる方向からの噴流水による有害な影響が無い“という意味だとご理解ください。
IP40は、それに対して“直径1.0mm以上の固形物の侵入からの保護”はされているが、“水の侵入には保護なし”ということで、両者の間には防塵防水能力に置いて大きな差があることがわかります。
ただ、よく勘違いされるのですが、保護等級IP65の製品は水没状態で使用する事はできません。
”一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水する事が無い”という仕様はIPX7になります。
ブロンコスト製品で対応しているのは、超音波流量計であるES-FLOWのみでIP67になります。